狐の列に近づいてみたらね。
光の列は意外と長く続いていまった。
こぎつね君は首を振って、ついてくるようにkeiたちにうながします。
きつね達は尻尾というより、体全体が光っていてとってもキレイっ
「さめぇ~不思議におもわなぁい。」
「なにがですか?」
周りを見渡してみると、嫁入り行列の周りだけ天気がいいのです。
上を見上げると細長い楕円型に雲が開け星空が見えていますよ。
魔法の壁で守られているみたいです
「不思議ですね。でも、さっきはかなり広く晴れ渡っていたような気がしましたが?」
「keiたちを誘うために、魔法で晴れ間を広げてくれたんじゃないかしら~?」
keiはこぎつね君の後ろを歩き始めまったよ。
「keiさんに晴れ間を見せて安心させ、どこかに連れさらうつもりではないでしょうか?」
「嫁入りでしょ!さめ~、お嫁さんはどこかなぁ~?」
列の先頭のほうを見てみるんだけれども、きつねたちの光が雪に照り返してまばゆいです。
「B級といっても魔法使いです。ふつうの人と比べれば、keiさんは魔力を持っています。」
「きっと花嫁衣裳できれいに着飾ってるんだとおもお~。」
「keiさんをだまして、その魔力を悪よう…聞いてるんですか!」
「聞いてるよっ。ばんだいきつねの嫁入りだから白無垢のお着物だよね。」
(さめ:keiさんはきつねの邪気にやられておかしくなってしまったようです)
あっなんかさめが静かになった。
keiは魔法を使っていないのに、きつね達もkeiも雪の上を浮かんで歩いているよ。
行列の周りは風が無いからかなぁ?なんか、あったかい。
「さめぇ~なんか暖かいね。風が無いからかなぁ?狐火が暖かいのかなぁ??」
そうそう、ほんわりと光っている狐火にも癒されます~
「keiさん、見てください!嫁入り行列の周りに、壁のようなものがあって吹雪を遮っています。」
吹雪の日に車を運転していると、雪がズンズンとフロントガラスにぶつかってくるでしょ。
正面からだったり、右や左だったり、雪が吹き付けれて流れていきます。
周囲は壁は、あんな感じっ。
目まぐるしく雪の渦が動き回って模様になってるんでっす。
「やはり怪しいですよ。かなり強い妖力が働いていると思います。」
「そうなの?」
「keiさんも気づいているように、keiさんもきつね達も雪の上にうかんでいます。」
「妖力ですかぁ~?」
また、さめの心配性が始まったみたい(-_-;)
ただの魔法だと思うけれどなぁ。
「keiさんの魔法力で、なにかを感じませんか?」
「そうだなぁ。。なんか優しくて暖かくて癒されちゃう感じかなぁ~♪」
「…。」
さめの心配性は終わったみたい。
またっ静かになったよ。
しばらく歩いていたらね。
ずっと前の方から狐火が消えていくよ。
どんどんと嫁入り行列が短くなってく。
嫁ぎ先に着いたのかなぁ??
んっ!
岩の中に、嫁入り行列が吸い込まれているんです。
「ほらほら~keiさん、怪しげなことになってきたじゃありませんか」
「きっとホログラムだとおもお~あの岩の壁は光子で出来てるんだよ~きっと」
「keiさんはスタートレックの見すぎです。どうみてもあの現象は妖力だと、さめは思いますが!」
ふ~ん、また妖力ですかぁ。。
「なんでこんなところに光子を使ったカモフラージュ装置があるんですか?」
またさめの心配性が始まったようですよ。
「だから。確かめもせずに入っちゃダメ!」
中に入るとおっきな雪の空洞でした。
狐火が雪の壁に反射して、空洞全体がキラキラ金色に光っていまったよ。
ほんと美しい光景でった!
「きれいですね。」
懐疑心でいっぱいの、さめまで感動してる~。
でも…
「keiさんっ逃げる準備をしておいてください!危険です。狐たちが人の言葉をしゃべってます。
さめが耳元でささやいているのね。
そうなの、ここではきつね達が人の言葉でしゃっべっているのが聞こえます。
お話を聞いてみると、みんな猫魔王に困らされているらしいです。
食べ物を食べつくされてしまったり、しまっておいた食べ物が大雪で掘り出せなかったり、いろいろ~。
「猫友のミーも連れさらわれちゃったんだ!」
「なになに~どおしちゃったの?」
「あっ実は猫友のミーが化け猫に連れさらわれちゃったんです。」
猫が猫をさらうのぉ~??
「keiさん、大丈夫なんですか?親しく話していないで逃げる準備をしましょう!」
さめがまた耳元でささやいてる。
「さめは化け猫にさらわれた猫より、きつねにさらわれたkeiさんのほうが心配です。」
でもね~みんな困っている様子だよ。
「きっとオサキさまが助けてくださいます!」
えっキュッピいるの~?
「オサキ様は奥のほうで休んでおられます。」
ねぇねえ~さめぇ。キュッピいるんだって!
「だれですか、それっ?」